SIerで働き始めるのはエンジニアのキャリアパスとして典型的ですが、その後に転職するときSIerからWeb系へ転職するという道を考えるエンジニアも増えています。その理由として、転職活動のときにはうまく建前を考えるものの、本音としては厳しい労働環境に追われてきて疲弊してしまっているからということが多いのが現状です。以前に比べると、エンジニアの労働環境の改善が進められてきているのは確かですが、依然として納期が近くなると休む暇もない生活を余儀なくされる傾向があります。そのような、過酷な労働条件を良しとする現場で働いていると将来的にも辛いと考えて、労働環境が良好な現場が多いWeb系へ転職することを選ぶのです。
Web系の企業は、労働環境に関する意識が社会的に高まってから設立されたものが多く、予めエンジニアが働きやすいように環境整備を行っています。また、エンジニア以外にもクリエーターやディレクター、イラストレーターやデザイナーなどの様々な職種の人材が働いているため、その誰もが満足して働ける環境を整えることが必要です。昔からの流れで、残業が多い過酷な労働環境を受け入れてくれる人が多いエンジニアとは異なり、比較的新しい職種で働く人はそれに不満を抱きがちです。そのため、優秀な人材を獲得するためには、企業としても働きやすい魅力的な環境を整える必要があります。その結果として、エンジニアもWeb系に転職するとその恩恵を受けられるのです。